【地域学修】2024年度「瀬戸内文化論」 ゲストスピーカーとのディスカッション授業を行いました

公開日 2024年12月13日

 

瀬戸内海に関する基礎知識と文化継承に向けての多様な取り組みについて学ぶ科目「瀬戸内文化論」にて、寺院関係者からの歴史解説をもとに受講生とのディスカッション形式の授業を実施しました。
※ゲストスピーカー 尾道西國寺:麻生裕雄副住職

尾道市立大学では、学外?学内ともに様々な地域学修に取り組んでいます。

 

【学生の授業感想より】

今回の講義で、西國寺の詳細に関してや、麻生さん自身の貴重な経験など、この機会ならではのお話を伺うことができました。時間が超過してしまうほど数多くの質問が寄せられていましたが、それら一つひとつの質問に丁寧にお答えいただいたおかげで、西國寺だけでなく、尾道の歴史や文化といった部分においても非常に関心が湧きました。
 その中でも非常に印象に残ったのは、西國寺や境内の中に残る歴史的な建造物を後世に遺していくために必要なのは、多くの人々の協力があってこそ成り立っている、というお話です。尾道に様々な重要文化財や歴史的価値のあるものたちが今もこうして遺されていることは、多くの人々の協力や助け合いが行われているからこその産物であるということを改めて理解しました。現代において、歴史的価値のあるものを排除する、または杜撰に扱うような話を聞くことが多いように感じていましたが、今回お話をうかがって、先人たちが後世に遺そうと尽力してきた想いを継いでいくことが何より重要であると感じました。伝統的な歴史や文化を遺していこうとする政策は、お寺や神社、行政の人々だけでなく、私たち一般人も考えていかなければならない課題の一つであると思います。私も、歴史的価値のある文化や建造物を一つでも多く後世に繋げられるような活動に積極的に関わっていきたいと考えました。