公開日 2026年02月09日
2026年1月15日(木)、E棟401教室にて、経済情報学部公開ゼミ研究発表会を開催しました。
本学では、2026年10月に新図書館の開館を予定しており、公開ゼミ研究発表会を機会に、市民の皆様に図書館の新設を知っていただくとともに、大学に足を運んでいただく機会を設けたいと考え、学内での開催としました。
本学学??教職員、市?の皆様(総勢27名)にご参加いただきました。
公開ゼミ研究発表会は、4年生の卒業研究を各コースの代表者3名が発表します。
今年度は、藤原創太さん(経営コース?津村ゼミ)、小嶋裕宇さん(経済コース?岡本ゼミ)、山本晃大さん(情報コース?南郷ゼミ)が各?の研究成果を発表しました。
発表後には、熱?にお聴きいただいたフロアーの皆様からの質問をお受けして、?常に活発な議論が?われました。
発表者のみならず本学学?、教職員にとって、また市?の皆様におかれましても刺激を得られる貴重な発表会となりました。
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
発表要旨
藤原 創太さん(経営コース?津村ゼミ)
「ゲオHDとハードオフの財務諸表分析にみる店舗拡大戦略の相違点」
近年、成長著しいリユース業界では、新規にリユース業界に参入する企業が増加しています。しかし、企業が店舗網の拡大を中心に収益の拡大を図る一方で、出店コストの増加は業績を圧迫します。本研究では、取り扱いジャンルが幅広く、店舗数が1,000店舗を超えるゲオHDとハードオフを取り上げ、店舗網の拡大が経営成績に寄与しているのか、出店コストとのバランスが取れているかを考察しました。
財務諸表分析の結果、ゲオHDに比べ、ハードオフの方が収益性、安全性がともに高いことが明らかになりました。これは、ハードオフは買取方針等により高収益体制を維持するとともに、既存店のキャッシュフローで賄える出店計画を行っていることによると考えられます。ゲオHDは同業他社に売上高では2倍以上の差をつけているがハードオフに比べると利益率は低いこと、ゲオHDでは祖業であるレンタル市場の急減によるリユース店舗拡大が負債依存度を高めていること等が明らかになりました。

小嶋 裕宇さん(経済コース?岡本ゼミ)
「尾道市通行量調査の可視化と考察」
本研究は、カーネル密度推定という手法を用いて、尾道市が3年に一度行っている通行量調査のデータから「尾道本通り商店街」を中心に尾道市街地における人々の回遊状況の可視化を行いました。具体的には、各地点で計測された通行量のデータをもとに、市街地全体の通行量をヒートマップの形で表現しています。分析の結果、徒歩だけでなく車や公共交通機関の利用など、交通手段なども考慮に入れた尾道市内の回遊状況を把握することの重要性を示唆しました。
多種多様な業種が集まるデパートのような側面を持ちながらも、同時に地域に根付いた食品や工芸品などを販売する地域性の面も兼ね備えた商店街は、今後、各自治体において大きな観光資源となる可能性を大いに秘めていると考えています。

山本 晃大さん(情報コース?南郷ゼミ)
「内容スキーマに着目したプログラミング題材の個別最適化システムの開発」
プログラミングは、何らかの題材に沿って制作することを通して学ぶことがあります。この手法は、英語学習などの第二言語習得の中で行われる作文課題と似ている部分があります。第二言語習得論の内容スキーマという概念をプログラミング学習に当てはめると、題材を通して学んだ際、その題材が学習者に適合しない場合、プログラミング学習の障害となる可能性があると考えました。
そこで本研究では、プログラミング学習の題材を学習者に最適化させるシステムを提案しました。結果としては、問題文の質?最適化の精度の両面で不安定さがみられました。一方で、良好な加工も確認され、大規模言語モデルによる加工によって実現可能であることを示唆する結果が得られました。今後の課題として、加工精度の向上?安定化と本システムがプログラミング学習の改善に寄与するか検証することが挙げられます。


(写真左から)小嶋裕宇さん、藤原創太さん、山本晃大さん

